採用候補者向け Sakana AI Applied Team 紹介


Last update: November 2025.


Sakana AIのApplied Teamで働きませんか?

Sakana AIは、自然界の集合的知性から着想を得たユニークな生成AI技術の研究開発を行っています。この世界トップレベルの技術を社会に実装するため、2025年初頭にApplied Team(事業開発本部)を始動しました。すでに国内外の主要パートナーとの連携が始まり、業界の業務プロセスを大きく変えることを目指すプロジェクトが次々と立ち上がっています。

現在注力しているのは、金融や防衛領域など、社会の基盤となる分野。最先端の生成AIやAIエージェント技術を駆使し、日本の最重要課題の解決に長期的な視点を持って取り組んでいます。国内屈指のテック企業や各業界をリードしてきたプロフェッショナルが集い、チームが急速に拡大しています。

Sakana AIのApplied Teamには、面白くチャレンジングな案件が続々と舞い込んできています。また、AIの世界も日進月歩で進化しています。そうした新しい技術を取り入れながら、社内外のドメインエキスパートとともに真に価値あるソリューションを作っていく挑戦を一緒に楽しんでいただける、意欲ある方のご応募を心からお待ちしています。


  1. Sakana AIの概要
  2. 事業・プロダクトについて
  3. 働き方・制度について
  4. 採用・選考について
  5. よくある質問
  6. 技術スタック


1. Sakana AIの概要

ビジョン(CEO David Haより)

世界のAI研究開発はこれまで米国と中国に集中してきました。Sakana AIは、アジアを代表する民主主義国家として日本もまたAI技術の発展に貢献し、その世界的な議論に参加すべきだと考えています。日本国内だけでなく世界中で話題となるようなAI技術を日本から生み出し、日本が再び世界のAI開発における重要な一翼を担う力となること。これを目指してSakana AIを創業しました。

Sakana AIの現在のビジネスモデルは、日本の大企業や防衛セクターのお客様にAIプロダクトを提供することに重点を置いています。これは、多くの分野に事業を広げられる大企業とは異なり、スタートアップである私たちが、限られたリソースの中で社会に最も大きな価値とインパクトをもたらすための戦略的判断です。


その一方で、Sakana AIはオープンな研究開発と社会との対話を重視し、研究論文やソースコードの形で、オープンソースコミュニティや広く社会へ知見を還元することを常に心がけています。その背景には、AIの発展は世界的な協力によって成り立つものであり、知見の共有は分野全体の進歩に不可欠だという信念があります。そして、日本の企業として質の高い研究成果やコードを発信し続けることが、日本がAIの世界で重要な存在であり続ける上で極めて重要だと考えています。


Founder紹介


CEO: David Ha デイヴィッド・ハ

トロント大学でEngineering Scienceを専攻。Goldman Sachsに入社し、2008年に日本法人に派遣され、金利取引の責任者を務めた。東大で博士号を取得後、Googleに入り日本勤務。元Google Brain東京チーム統括。複雑系や生成AIの分野における先駆的な研究者として知られる。2023年にSakana AI設立。

CTO: Llion Jones ライオン・ジョーンズ

英国ウェールズ生まれ。バーミンガム大学でコンピューター科学とAIを学び、修士課程を経て2011年にGoogle入社。Transformerの論文を著者の1人として2017年に発表。2020年にGoogleの日本法人に異動。2023年にSakana AIを共同設立。

COO: Ren Ito 伊藤 錬

東京大学法学部卒業後、外務省入省。在米国日本大使館勤務を経て、日米安保、日EU経済連携協定交渉に従事。その後、世界銀行、メルカリ執行役員などを経て、2023年にSakana AIを共同創業。


会社沿革

年/月       主な出来事
2023年 東京にて設立
2024年1月 シードラウンドで45億円を調達。 Lux Capital、Khosla Ventures主導で45億円($30M)を調達。
2024年9月 シリーズAラウンド。NVIDIA、日本の3大メガバンク(三菱UFJ、三井住友、みずほ)などが参加し、約300億円(~$200M)を調達。
2025年3月 事業開発本部(Applied Team)を設立
2025年5月 三菱UFJ銀行との多年包括的パートナーシップを発表。その後も複数社の金融企業との提携。
2025年11月 Series B調達発表


研究成果

私たちは、AIの次世代のパラダイムを切り開くため、自然界に着想を得た多様な研究を進めています。 Llion Jones CTOによるインタビュー動画


AIによるプログラムの自動探索 Darwin Gödel Machine (DGM): 基盤モデルとコードを組み合わせたエージェントが、自らのコードを書き換えながら進化し、自己改善するAIアーキテクチャの探求。
ShinkaEvolve: 複数のLLMアンサンブルと進化的アルゴリズムを組み合わせ、プログラム自体を進化させるオープンソースのシステムの公開。
複数モデルの活用 進化的モデルマージ (Evolutionary Model Merge): 複数の既存オープンソースモデルの能力を、進化的アルゴリズムを用いて自動的に融合させ、新たな高性能モデルを生み出す手法。
AB-MCTS: 複数のフロンティアAIモデルが「互いに協力」し、単一モデルの能力を大幅に超える成果を出すための推論時スケーリングアルゴリズムの開発。
新アーキテクチャの探究 Continuous Thought Machine (CTM): 現行のTransformerアーキテクチャの次を目指し、神経同期など人間の脳に見られる時間処理の要素を反映した、新しいAIの思考アーキテクチャの提案。
ワークフローの自動化 The AI Scientist: 研究の仮説立案から実験計画、データ分析、論文執筆までを自律的に行うマルチエージェントシステムの開発。
その他           多数あり


Business Overview

2. 事業・プロダクトについて

主な事業領域

現在は 金融(Finance)と防衛(Defense)の2領域に注力しています。

チーム構成と役割


Applied Teamのメンバー構成

Applied/Corporate Team基本情報(2025/10/31時点)


メンバーの出身企業

R&DとAppliedの連携

Sakana AIのResearch Teamには30数名の研究者が在籍し、外国出身者が7割を占めています。Appliedチームは、このR&Dの成果を社会実装することを使命としており、両者のコラボレーションを重視しています。この連携は、経営層からのトップダウンではなく、ボトムアップの自由な交流がメインとなっています。論文のリーディンググループや日々の勉強会に加え、「Fish Lunch」という機会があります。これは、部門の垣根を越えて全社でランダムにグループ分けされる任意参加の週次ランチです。このランチがきっかけとなり、ある研究者が執筆したばかりの論文について詳しく説明してもらうといったケースも日々生まれています。

こうした機会を通じて、AppliedチームのメンバーがR&Dの論文レビューに貢献することもあれば、Appliedチームがビジネスサイドで得たニーズや課題が新たな研究テーマに繋がることもあり、活発で双方向のインタラクションが生まれています。



Work Style

3. 働き方・制度について


Hiring

4. 採用・選考について

募集職種

選考プロセス

  1. 応募: 指定のGoogle Formへの入力と、careers@sakana.ai へのメール送信により応募。
  2. 書類選考: 提出されたCVとカバーレター(英文)を基に選考。
  3. 課題: 書類選考後、職種に応じて技術課題やエッセイ課題を実施。
  4. 面接: 複数回の面接を実施。希望者向けにカジュアル面談も可能です。

詳しくは採用ページをご参照ください。


5. よくある質問

Q:ResearchとAppliedの業務は分離されているのでしょうか?

A:オープンな交流は活発ですが、それぞれのミッションは明確に分かれています。事業プロジェクトがR&Dのテーマを制約することはありませんし、AppliedチームもR&Dの技術を必ず使わなければならない、という制約もありません。ただし、例えばAI ScientistのEnd-to-End自動化のアイディアやノウハウは、Appliedのプロジェクトに大いに活かされています。

Q:どのような働き方をしていますか?

A:裁量労働制で、個人の裁量に任されています。子育て中で毎日18時前後に退社する社員もいますし、時間や曜日を問わず集中して取り組むメンバーもいます。仕事が好きなメンバーが揃っていることは事実ですが、会社として働き方を強要することはなく、個々人がパフォーマンスを最大化できる働き方を推奨しています。

Q:金融・防衛以外の領域は考えていますか?

A:現在検討中です。ありがたいことに製造業など他の業界からも多くのお問い合わせをいただいており、今後事業領域が広がる可能性は十分にあります。

Q:エンジニアは一人何案件くらい担当しますか?

A:理想は一人一案件に集中してもらうことです。現在は立ち上げ期で複数案件に関わっているメンバーもいますが、今後皆さんにジョインしていただくことで、より一人が案件に注力できる体制にしていきたいと考えています。一方で、プロジェクト間の垣根は低いので、希望に応じて複数案件に携わることも可能です。

Q:開発プロセスについて教えて下さい。

A:PM(プロジェクトマネージャー)やARE、SWE、デザイナー、Security Engineerも入ったチームでスクラムを組んで、課題解決のためのストーリーベースにアジャイルで回しながら進めています。 エンタープライズ向けのシステム開発が中心となりますが提示された要件通りに作るのではなく、顧客と深く議論し、課題の根本から一緒に考え、最適なシステムを構築する進め方が大半です。

Q:AI業界未経験で働いている方はいますか?

A:AI業界未経験で入社し、活躍している社員は多数在籍しています。その多くは、前職の分野に関わらず、AI技術の動向やビジネス活用に対して高い関心を持ち、ご自身で情報収集や学習を続けてこられた方々です。

Q:英語は必須ですか?

A:必須としていません。ただし、海外出身のリサーチャーとの交流をする上で英語が話せた方がスムーズな場合が多いです。英語を学習したい方向けに学習セッションや英語話者との交流会が企画されています。

Q:日本以外への進出は考えていますか?

A:日本の顧客や課題にまず取り組んでいますが、海外企業との協働や海外へのプロダクト展開も常に考えています。


6. 技術スタック

(以下、参考。社内・顧客の状況に応じて変更の可能性あり)

Backend Python / FastAPI / Go
Frontend React / Next.js / TypeScript
インフラ GCP / AWS
環境構築 Docker / Terraform
CI/CD・テスト GitHub Actions


参考リンク


2025年10月に京都で実施したResearch TeamとApplied Team合同のSakana AI Meetup

日本でのAIの未来を、Sakana AIと一緒に切り拓いてくださる方を募集しています。当社の募集要項をご覧ください。