
概要
- Sakana AIは、メガバンクに続いて地方銀行に対しても、銀行特化型AIソリューションの提供に着手
- 地方銀行との初の提携として、北國銀行とMOUを締結し、具体的な実装内容の検討を開始
- 今後、他の地方銀行との取り組みのモデルケースとすべく、北國銀行と共に、地域創生を含む地域金融業の変革を推進
Sakana AI株式会社は、地域金融グループの株式会社北國フィナンシャルホールディングス(本社:石川県金沢市、代表取締役社長:杖村修司、以下「北國FHD」)との間でAI技術と地域金融の知見を融合する戦略連携に関する基本合意書(MOU)を締結しました。本提携により、北國FHDが有する地域金融業に関する知見や、デジタル化を含む先進的取り組みを地方銀行の中でも特に先駆的に導入してきた豊富な経験と、Sakana AIが有する最先端AIテクノロジーを掛け合わせることで、地域金融分野でのAI実装のリーディングモデルを示すことを目指します。

北國フィナンシャルホールディングス 杖村修司社長(右)とSakana AI株式会社 伊藤錬COO(左)
提携の背景・目的
Sakana AIは、「AIサイエンティスト」に代表される自社の研究成果を実社会のビジネス課題解決に繋げるため、2024年3月に「事業開発本部」を設立いたしました。AI活用によって国内で大きな価値創出が期待される分野として金融業界に着目し、金融業界との連携を深めてまいりました。先に発表したメガバンクである三菱UFJ銀行との包括的パートナーシップに続き、本合意は、日本の金融エコシステムにおいて重要な役割を担う地域金融機関との連携を加速させるものです。
北國FHDは「次世代版地域総合会社」として幅広いサービスを地域経済に提供することで、デジタル技術の活用や新規事業創出による地域金融グループの成長戦略を推進しています。特に2025年3月には、次期コアバンキングシステムに最先端のマルチLLM技術を導入することを発表し、地銀業界におけるAI活用推進のトップランナーとなっています。今般、北國FHDが地域経済・金融領域においてさらなる高付加価値を提供していくためのAI活用の推進協議パートナーとして、Sakana AIの金融特化AIに関する知見を信頼いただき、本MOUの締結に至りました。
今回の北國FHDとの本MOU締結は、メガバンクに続き地方金融機関との連携を加速するものであり、Sakana AIは今後も地域金融分野でのAI活用をさらに前進していく所存です。
協業の具体的な内容
本MOUに基づき、両社は地域金融領域における様々なユースケースの共創と実証に向けた協業検討を進めます。具体的には、例えば以下のような取り組みについて議論を開始します。
- AIを活用した地域企業間のM&Aマッチング支援
- 顧客サービス向上や銀行業務効率化に貢献するAI技術の適用検討
- その他、事業承継や非上場企業に対するサービス提供など、地域金融の課題に密着した、地方創生に寄与する新規事業モデルの共同開発
両社は定期的なワーキンググループを設置し、北國FHDの持つ地域金融に関する専門知識とSakana AIの技術力を共有しながら、具体的プロジェクトの選定と計画策定を速やかに進め、2025年秋以降にはパイロットプロジェクトの開始を目指してまいります。
「Sakana AI様が有する世界トップレベルのAI技術と、当行が長年培ってきた地域金融における知見やお客様とのリレーションシップを融合させることで、これまでにない新しい金融サービスの提供や、地域産業の活性化に繋がるものと大いに期待しております。今回の提携を機に、地域社会の未来を切り拓くイノベーションを加速させてまいります。」
北國フィナンシャルホールディングス
代表取締役社長 杖村修司
「この度、地域経済の発展に情熱を注がれ、先進的な取り組みをされている北國フィナンシャルホールディングス様および北國銀行様と、AIを活用した価値共創に向けて協業できることを大変光栄に思います。当社が開発してきた金融機関向けの高度な特化型AI技術を生かし、北國銀行様の地域に根差した強みと掛け合わせることで、地域社会が直面する課題解決に貢献し、新たな成長機会を創出できると確信しています。」
Sakana AI株式会社
共同創業者兼COO 伊藤錬

Sakana AI
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