
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)亀澤宏規代表執行役社長(右)とSakana AI株式会社COO伊藤錬(左)。
概要
- 銀行特化型AIを開発し、銀行業の変革へ
- 共同創業者・COO 伊藤錬がMUFGのアドバイザーに
Sakana AI株式会社は、株式会社三菱UFJ銀行との間でパートナーシップ契約を締結しました。本契約に基づき、Sakana AIは最先端のAI技術を活用し、同行の銀行業務の変革を推進するソリューションの提供を開始します。併せて、Sakana AI 共同創業者兼COOである伊藤錬が同行のAIアドバイザーとなり、銀行業務の変革に向けたAIの実装戦略に関して緊密に連携して参ります。

背景
Sakana AIは2023年の創業以来、AI技術革新を追求し、2024年8月には科学研究プロセスを自動化する「AIサイエンティスト」を発表しました。その改良版であるAI Scientist-v2が生成した論文がAIトップ国際学会のワークショップにて査読を通過するなど、大きな飛躍を遂げています。
日本の社会課題解決への貢献を第一の使命と位置付けるSakana AIは、AIサイエンティストに代表される研究成果を、着実にビジネスの革新に繋げるための体制をつくるべく、2025年3月に「事業開発本部」を設立しました。AI活用によって大きな価値創出が期待される分野の一つとして金融業に着目しています。Sakana AIは過去6ヶ月にわたる日本の金融機関各社様との対話を通じて、その業務と課題に対する理解を深め、2025年より金融特化型AIの開発を始動しました。
三菱UFJ銀行と今後複数年にわたる包括的パートナーシップ締結
この度、三菱UFJ銀行と今後3年超にわたるパートナーシップ契約を締結しました。2025年7月からの半年間をパイロットフェーズと位置づけ、銀行業務の中核であり、AIエージェント技術の適用効果が高いと考えられる社内外文書作成プロセスの自動化に注力します。既存の生成AIでも可能な情報の要約を超えて、業務目的に沿った本質的な判断や文書作成を自動化・支援できるソリューションを開発します。パイロットフェーズ後は、同行へのエンタープライズシステムへの本格導入を進めるとともに、他の業務領域へとAIエージェント技術の応用範囲を拡大していく計画です。
伊藤錬がAIアドバイザーに
本パートナーシップ契約の締結と同時に、Sakana AI共同創業者兼COOである伊藤錬が、MUFGのAIアドバイザーとして招聘されます。伊藤は今後、三菱UFJ銀行におけるAI実装戦略に関する助言を行い、金融AI分野におけるイノベーションを共にリードして参ります。

株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)亀澤宏規代表執行役社長(右)とSakana AI株式会社COO伊藤錬(左)。
「この度、Sakana AI社との複数年にわたる戦略的技術パートナーシップを締結し、また、伊藤錬氏をMUFGのAIアドバイザーとして招聘することができ、大変嬉しく思います。AI活用はMUFGの中期経営計画の柱であり、当社とのパートナーシップを通じて、MUFGのAI戦略をさらに洗練して参ります。Sakana AI社が提供する革新的な技術を実践に移し、複雑な思考や高度な専門知識を必要とするプロセスの自動化に取り組むことで高付加価値な経営インパクトを創出していきます。そして、Sakana AI社とMUFGの活動が、日本の経済発展やグローバルな社会課題の解決への貢献に繋がることを期待しています。」
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ
代表執行役社長 亀澤宏規
「この度の三菱UFJ銀行とのパートナーシップ契約締結、そしてアドバイザーとしての参画により、私たちが開発してきた最先端のAI技術を、日本のリーディングカンパニーである三菱UFJ銀行様の課題解決に直接繋げる体制を構築できることを大変嬉しく思います。金融という社会の根幹をなす領域において、AIによる変革という意義のあるチャレンジに、MUFG様と共に挑めることに大きな喜びを感じています。」
Sakana AI株式会社
共同創業者兼COO 伊藤錬
Sakana AI
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